革命の終わり~「チェ~39歳別れの手紙」 先日、前半を見てきたチェ・ゲバラの映画の後編を見てきた。 前半のキューバ革命成功までの心地よいパートは 新宿バルト9のきれいな劇場で見て、 後半のボリビアで政府軍に殺されるまでのパートは 新宿ミラノ3(コマ劇前)のぼろいシートで見たが、 これがまた映画のトーンと重なって良い風情だった。 ほとんど史実通りの映画なので要約してしまうが、後半は キューバを出てボリビアでの革命のため身を投じるものの 労働者運動とも連携できず、兵站に失敗し補給は途絶、 ゲリラ軍は分断され、政府軍は周到な準備をしてしまい、 ほとんど最悪の形で捕まり、処刑される話である。 そのやるせない展開をただ淡々と2時間以上かけて見ていた。 それでも、不毛な印象はあまりないのが不思議だった。 彼は、わずか39年で革命の終わりを迎え、 同時に彼は革命の象徴となった。 短く人生を駆け抜けたほうが人の心に残るというのは 皮肉でもあるが事実である。 自分もうかうかしていると彼のその年齢を超えることになる。 自分は長く生きていくつもりだし、 暴力的手段を用いるつもりはないし、 後生に長く名を残すことはないだろうし、 自分に変えることのできる世界はせいぜい日本人の1%にも 満たないのだろうけれど、 ……でも、何かを少しずつ変えていくことに取り組み続けていきたい。 今日よりも明日、明日よりも来年のほうが少しはマシな 世界になっていくことを信じて。 追伸 この映画で感銘を受けたこと2つ。 1)チェ・ゲバラがゲリラ戦の途中も読書を続けること。 ジャングルの中でも。その向上心! 2)チェ・ゲバラが若者に対して、読み書きを学び、 知識を持たずして革命は成り立たないと繰り返すこと 教育の大切さ! チェ 39歳 別れの手紙 [DVD] NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) (2009-12-11) ■ama■ で詳細を見る 関連 投稿ナビゲーション 世界を革命したくなる映画~「チェ 28歳の革命」iPhoneかく使えり~ガジェット的視点から