終わりを迎えた世界を楽しく生きるコツは何か「終末ツーリング」 – 8th FEB.

終わりを迎えた世界を楽しく生きるコツは何か「終末ツーリング」

2人の女の子がオフロードバイクでツーリング。巡る先は名所ばかり。でもすべての名所は無人で廃墟と化している……。100冊くらい新作マンガをチェックしていると終末系マンガと出会う。終末系マンガはひとつのお約束パターンである。でもそれでもいい。終末系マンガは大好きだ。

我々は、今のこの便利な文明にはいつか終わりがやってきて、世界が終末を迎えるのではないか、というイメージをどこかに抱いている。破滅願望なのか、自然に負荷を与えている自責の念なのかは分からないが、同時に終末に対する憧れやわくわく感も感じている。

不便利な世界で文明の残滓も傍目に捉えつつ、自然を楽しむ。しかし文明のよすがに頼って生きていかなくてはいけない。このマンガならオフロードバイクがそうだろう。徒歩で終末の世界を踏破するわけではない。そういう矛盾も終末系マンガの良さだ。

本作も、最初はアンドロイドと主人公が楽しく旅行していたが、気がつけば6巻に突入し、世界観が少しずつあらわになってきた。世界が廃墟と化した理由はどこまで明らかになるのか。本当に誰もいないのか、実は生き残った人類はあるのか。

主人公にも何か隠された設定がありそうで、続刊で解き明かされていくのも楽しみだ。「終末ツーリング」おすすめです。(写真の背景には「うちのちいさな女中さん 5巻」こちらもおすすめ)

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