1巻が出ていて、「紙で、買うか?」と悩み続けている作品。アプリで全話無料で読めてしまうとき(広告表示がある正規アプリなので、無料で読めてもわずかながらお金は落としているわけですが)、紙書籍をあえて買うかは悩ましい。
……と下書きしているうちに1巻は買っちゃいました(笑)。やっぱこれは「手元に、紙で置いておきたい」と思ったのです。2巻もやっぱり買ってしまったので、改めてオススメをしてみたいと思います。
テーマとしては、勇者が最大の敵を倒した後のお話。そういうと「葬送のフリーレン」が思い浮かびますが、こちらは勇者と魔法使いの2人が共に旅をしているところが大きな違い。
勇者の死を受け入れられなかった魔法使いの子が無理に蘇生魔法を施したところ、勇者は少年になってしまったという展開もまた、フリーレンとは違っています。
ふたりは、そんな特異な状況を受け入れ、世界が平和になったらやってみたかったことをひとつひとつクリアする旅に出ます。名産の美味しい食事を食べてみたい、とかね。
最近のオープンワールドなゲームは、メインストーリーをクリアしたあとも世界で遊ぶことができます。「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」とかね。なんとなく、そういう楽しみを描いているように思えます。
世界は平和になった。そこで主人公たちはどう過ごすのか。従来の王道作品が「大団円。めでたしめでたし」の後を書かなかったことへのカウンターとして、あえて「エンディングその後」を描く一連の作品を楽しんでいるところです。
