宝石は買うものではない。自分で採るものなのだ!~「瑠璃の宝石」 – 8th FEB.

宝石は買うものではない。自分で採るものなのだ!~「瑠璃の宝石」

自分が子どもの頃、やってみたくてできなかったことがいくつかある。例えば

・ヒーローショーを見に行く
・水族館やプラネタリウムに何度も行く
・反射望遠鏡で星空観測する(流星群とか)
・キャンプ
・化石や鉱石の採掘体験

のような感じだ。できれば、それを子どもと実現したいなと思っていて、いくつかはかなえつつある。

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「後楽園でぼくと握手!」というテレビのシーンは他人事だと思っていた(東京都府中市にいるのに)。大きくなってから、もっとねだればよかったなと思った。せっかくなので、自分の子どもは保育園の頃から連れて行った。握手もしてもらった(別料金でちゃっかりしている!)。

5人戦隊ものは基本構図がシンプルなので、仮面ライダーより飽きが早い。小一の長男はもはや自分から見ないくらいだ(下の妹が見ると、なんだかんだいって一緒に見るのだが)。

水族館や動物園はもうずいぶん行った。これも飽きがくる前にもう少し通いたいものだ。プラネタリウムはまだ一度きりだが、下の娘はまた行きたい、と時々口にする。そういうのはうれしい。

そうした中で「そろそろかな……」と考えているのが「化石発掘」「鉱石採掘」などの体験だ。

最低限の体力が必要になるので、未就学児には難しかったが、来年以降なら上が小2となんとかなりそうな年になってきた。また、理科(1年の今は「せいかつ」という学科だが)に興味も出てくれば、化石や鉱石にも興味が出てくるだろう。

実はすでに、化石には興味はありそうな感じがある。鉱物も、相方の実家にあったコレクションをいじっているので、関心がありそうだ。以前、気まぐれで私のコレクションだった紫水晶(アメジスト)の塊をあげたら、コレクションボックスに大事に放り込まれている。

機会があればぜひ、「自分が子どもの頃、親とできなかったこと」を子どもと実現させたいものだ。

さて、今回のマンガは「鉱石を採掘する」というマンガ。宝石に憧れる女子高生がたまたま専攻している女性研究者に出会うことから話は始まるが、とにかくいろんなところで鉱石を掘る。

最初はダイヤの原石や砂金を集めて一儲け、くらいのつもりでいた主人公の女の子が徐々に、地学の不思議さや面白さに目覚めていく。

第1巻の後半などは、古地図で鉱山をみつけて(新しい地図では廃坑になって記載がなくなっていく)、山の中を探索し始めたりして、だんだん本気モードになってきたりする。

一日くたくたになって山に入り、ノミを振るい続けても、大発見があるわけでもないし、世界が変わるわけでもない。しかし、そのサンプルは貴重な研究試料にはなっていく。

主人公の彼女が採掘した試料をもとに、研究者の女性が論文を書くのだが、そこには主人公の女の子の名前もしっかり記載され、またそこに感激したりする。

……うちの子どもがいつか、化石を掘りに行ったり、鉱石を採りに出かけたとしても、おそらく大発見することはないだろう。

でもワクワクする気持ちと、実際に手を動かして形にする喜びは味わって欲しいなと思う。

自分が本だけで知識を得るタイプだったので、なおさらそう思う。


これからのマンガの展開はどこまで広がるか正直読めない。少なくとも何十巻の大作になるテーマではないことは確かだ。しかしそれでも――オススメです。


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