潔癖症の彼女は、世界で一番汚れた世界で出会った美しい少年に恋をする~「この恋はこれ以上綺麗にならない。」を読む View this post on Instagram A post shared by Syunsuke Yamasaki (@yam_syun) 主人公の女の子はとても潔癖症の小学生。潔癖症のおかげで男子にはからかわれ、女子には疎んじられても、清潔が大好きというこだわりは譲らない。 とうとう病院のカウンセリングも受けられた頃、女の子同士のトラブルに巻き込まれ、ゴミ屋敷に閉じ込められてしまう。部屋中ゴミで溢れた、世界でもっとも汚い世界から脱出しようと(そして少しでも綺麗にしようと)もがいているうち、なぜか美しい少年に出会う。 そして、彼は自分のことを殺し屋なのだと言った。そこから始まるのは――潔癖症の恋? ガール・ミーツ・ボーイもコミックの王道的展開のひとつだが、今回紹介の「この恋はこれ以上綺麗にならない。」もそういったお話。そして潔癖症の彼女は、殺し屋の彼のバディとなって、死体処理屋になってしまうのだから、面白い。 ここまで読んで興味がわいた向きには下記の試し読みリンクをたどって1話冒頭を読んで、お気に召したらコミックを購入していただきたい。まだほとんど名が知られていないが、強くオススメしたい一冊。原作は舞城王太郎氏ということでストーリーのほうは安心して楽しめると思う。 個人的には作画の百々瀬新氏に注目していたので、その点でも推薦をしたい。「コイツ、俺のこと好きなのか?!」というコメディマンガで絵柄がとってもいいなあと思っていたのだが、2冊止まりでちょっと残念に思っていた。 ちょっとラフな線がむしろ10代の子どもたちの生き生きとした表情を描いていて、かといってきちんとマンガな笑顔や照れ顔になっていて、それが気に入っていた。試し読みをしていただければ分かっていただけると思う。 今回は原作をもらってのリターンマッチになるが、ぜひ話を続けていってアニメ化くらいまでがんばってほしいところ。あなたにも一読をオススメします。 試し読み http://jumpbookstore.com/client_info/SHUEISHA/html/player/viewer.html?tw=2&lin=1&cid=SHSA_ST01C88180200101_57Amazonで書籍購入 https://amzn.to/2w8uvu0Kindleで電子書籍購入 https://amzn.to/2JsFR4J 関連 投稿ナビゲーション 漫画のぶっとい線が“文学”を再定義する? 太線大好きな人はとりえずすぐ読め~「児玉まりあ文学集成」を読む“花”を軸に戦前の日常を丁寧に描く連作短編集が楽しい~「つれづれ花譚」を読む