普通の男性はどう服を買えばいいのか～「服を着るならこんなふうに」 – 8th FEB.

普通の男性はどう服を買えばいいのか～「服を着るならこんなふうに」

男性を二つに大別するなら、「ファッション大好きで気合いを入れている人」と「ファッションはどうでもいい人」に分かれるだろう。もうちょっと分類すれば後者は「本当にどうでもいい人」と「こだわりすぎと思われるのは避けたいが、さりとてみっともないと思われるのはいやだなあと思っている人」に分かれるのではないか。

普通の男性はたぶん、一番最後に該当するのではないか。そしてそれは男性的には悩ましいところだ。

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今回紹介する「服を着るならこんなふうに」は、男性が無理をせず、でもある程度トレンドもフォローしつつ、お洒落を楽しむ、というマンガ。

主人公は社会人になってまだちょっとの男性。私服のことなんか正直どうでもいいと思っていたら、だんだん違和感が出てきたところに、ファッション好きの妹（大学生。仲良しで同居している）からアドバイスをもらうことで徐々に「着慣れていく」という展開。

といっても、伊勢丹新宿店に行って上下固めてくるような話ではなく、ファッションのトレンドを紹介しながらも、むりなく実用できるようにアレンジしてあるのがうまい。むしろユニクロをどう組み入れてお洒落を無理なく組み入れた日常づかいとするかという方向に力が入っていたりする。

だから予算の話題になっても無理がなく、けっこうリーズナブルだ。それどころかファストファッションを積極的に評価し組み入れていく展開などはなかなか面白い。本当に無理のない着回し術というのは男性にとってありがたいところで、「無理のない」と何度も繰り返しているが、ここがこのマンガのカギなのである。

私もＧＵとかの評価を改めたりして、新宿に行ったらビックロとか冷やかすようになった。昨年の冬にはなかなか洒落たデザインのコートが１万円ちょっとで手に入って寒い季節も楽しく過ごせた。服を時々買うときの「今までのパターンの踏襲」をちょっとだけずらせるようになったようにも思う。

マンガとしてもお話はちょっとずつ展開していて、そこもうまく作ってある。やたらお洒落な女友達、妹の昔の友人だったショップブランドの店員さん、背が低いなど体系が違う友人、スニーカーマニアの先輩、バランス良く服を選ぶ後輩、大学デビューを控えている友人の弟くんなど、いろんなシチュエーションで「服を着るならこんなふうに」が展開されていく。

特に背が低くて太めの友人の服選びエピソードなどは、良かったと思う。みんながみんな、同じ体系ではないが服は楽しめるのだ。

すでに９巻になっていて、大判のコミックなので、まとめ買いはちょっと値が張る。Ｋｉｎｄｌｅ版とかが安売りしていたチャンスがあれば一気買いがいいかもしれない。

またいくつかのエピソードは試し読みに配信されているので下記リンクを参照してみてほしい。

服選びに悩んでいる男性にオススメです。

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