道はつながっているのに、立体構造がおかしい不思議な図。
もし、あのエッシャーのだまし絵をゲームで遊べるとしたら?
もし、エッシャーのだまし絵を自分でぐるぐると回転させ、
道をいろんなところで、つなげたり離したりできるとしたら?
「無限回廊」はそんなゲームである。
PSPもしくはPS3(ダウンロード販売)で楽しめる 
「無限回廊」はちょっとすごい。 
画面上できちんと立体の物理原則が演算されているはずなのに、 
画像をぐるぐる回すと、異なるフロアがつながったりするのだ。 
つまり、わざと演算をおかしくしているということになる。 
最初は1Fと3Fだったものが180度回転するとなぜか 
同じフロアにつながったりする。これが、やってみると癖になる。 
ゲームのテーマは主人公のキャラクターを目的地へ移動させるため 
だまし絵をぐるぐる回して道を作ること。一言でいえばそれだけ。 
最初のうちは、つい合理的な立体関係を考えてしまうので 
どうしてもつながらないものが、徐々につながりはじめる。 
その感覚が奇妙でもあり、心地よくなってくる。 
ある程度をすぎると、自分としてはつながっていると思うのに 
ゲーム内の判定ではつながっていないものに悪態をつき始めたりする。 
「えー、それはつながってるでしょう」というのは少しおかしい。 
よく考えてみれば、本当はつながらないと分かっているものを 
無理矢理つなげているのだから。 
常識を疑うことや、人の言うことを疑ってみることは 
(相手が権威ある場合、特に)重要なことだと思うけど、 
このゲームはまさにそんな感じの感覚を試される。 
パズルは頭を柔らかくするためにあると思うけれど、 
いやはや、このゲームはすごい。 
   ■   ■ 
  
というわけで、PSPユーザーあるいはPS3ユーザーには 
一度チャレンジをお薦めします。 
おそらく実際にやってみないとよく分からないと思いますが、 
体験版もダウンロードできますのでぜひお試しを。 
(写真について) 
 この写真3点は同じステージです。 
 画面を回転させると、つながっていなかったフロアが繋がる 
 様子を比べながら見ていただければと思います。 
 これがスムーズなスクロールをしながらつながるのだから!
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