ラブプラスの「間」 – 8th FEB.

ラブプラスの「間」

……えー、大昔に「ラプラスの魔」というゲームがありまして、
それをもじった日記タイトルなんですが、ま、それはおいておいて。

最近、「ラブプラス」というDSのゲームをやってます。
まあ、一日30分前後くらいなので、テレビを見ないで
代わりに時間を作れば、特に支障がない程度です。
(いや、原稿が大変なので、これくらいが限界だし、
 一日に何時間もやるゲームではないのです)

で、「ラブプラス」ってのはAllAboutの人気記事1位にも
なってますが、恋愛シミュレーションゲームです。
 →「ラブプラスが彼女を怒らせる構造」
http://allabout.co.jp/game/gamenews/closeup/CU20090922A/

舞台はある街の高校。主人公が高校2年の転入生で、
3人の女の子と出会って、彼女にするゲーム。
高1(ショートの文化系元気娘)、高2(テニスが強い優等生)、
高3(お姉さんキャラ)、が出てきます。

勉強とか運動とかして自分の能力値を上げると女の子が
振り向いてくれるようになって、出会いや親密さを高める
イベントを繰り返すと向こうから告白される、という感じ。
(こういうのって、説明してもおもしろさは全く伝わらない
 とは思うんだけど、ま、そういう感じ。興味ある人は
 ニコニコ動画とかでプレイ画像を見てください)

で、このゲームの良いところ(凄いところ)は3つあります。


1つは「マッチョ思想」なところ。

よくあるオタク市場のアニメとかゲームだと「自分はヘタレ
なのに、なぜか女の子がみんな自分に夢中」みたいなパターンが
横行しがちなのですが、ぼくはこういうの本当に嫌いです。
で、このゲームはとにかく自分の能力を磨いて高めていくと
女の子に振り向いてもらえるという仕組みになってます。
それがいい。だって、世の中そういうものじゃないか!と。
ちゃんと努力すると報われるって感じだし、遊ぶ子どもには
いい教育じゃないかと。(オトナが遊んでいるわけだが)

2つめは「間」をとるところ。
ドラクエでも何でも、ゲームを進め始めると、クリックして
画面を飛ばすことってありますよね。サクサク進めるために。
ラブプラスではそれができない! 朝の画面になったら、
数秒「待つ」。夜の画面になったらまた数秒「待つ」ことが
必要なのです。なぜなら、女の子がメールしてくる「かも」
しれないから。ちょっとドキドキしながら、「メールくるかな」
と思ってしばし、待たなければならない仕組みなのです。
こちらからメールを送る(そういうシステムがある)後も、
返事がくる可能性があるのでしばらく様子を見るのです。
ゲームをどんどん進めたければ画面を切り替えてもいいのですが
そうなるとメールに気づかないおそれがあるので、できません。
「待たせる」というストレス行為をユーザーに強いるわけです。
でもそれがいい。……っていうか、じりじりした「間」って
いかにも恋愛ですよね。

3つめは「告白されてからが始まり」だということ。
ゲームの前半は告白されるためにがんばるのですが、告白されて
以降もゲームは続きます。彼女とつきあって、デートして、親密
さを高めていく日々が続くのです。リアルの時間と連動した
イベントもあるので、「もしかして、このゲームを1年遊ばなく
ちゃダメですか?」とそろそろおびえ始めているほど。
しかしそれがいい。また自分の能力を高め、いろんなところに
デートに連れて行って、機嫌を取りつつ、キスをする。
登下校時などの日常会話のパターンが半端じゃなく多いので
飽きないし、自分の名前を音声で呼んでくれるバリエーションが
とてつもなく多いので、「ヤマザキくん」とかちゃんと呼んで
くれる(ヤマサキはなかったけど)。会話モードで、こちらの
好みを答えると髪型とか性格とか服装とか少しずつ変えてくれるのも
また芸が細かくておもしろいです。

というわけでしばらくは飽きずに遊んでます。
もちろん仕事の合間に、ね。

日本男子ラブプラス化計画(オフィシャルHP)
http://www.konami.jp/loveplus/

ラブプラス
コナミデジタルエンタテインメント (2009-09-03)