夏目漱石とゾンビホラーのマッシュアップ!~「こころオブザデッド」を読む

「こころ」×「ゾンビ」?

「こころ」といえば夏目漱石の代表作です。読み切るのはちょっとしんどい、重めの一冊ですが、明治の知識人の葛藤のようなものが投影されていて、Kの死をどう受け止めるか、読者も自分の悩みを投影しつつ、読んでしまいます。

「こころ」をベースにコミック化をする試みは何度かあり、個人的に好きなのは榎本ナリコさんと、池上遼一さんの「こころ」です。前者は現代版に翻案して繊細な絵柄で読ませますし、後者は池上遼一氏の絵柄のままに見事に「こころ」を描き出しています。

こころ (ビッグコミックススペシャル)
夏目 漱石 榎本 ナリコ
小学館

しかし、今回紹介する「こころ」コミック化はとうとう新次元に到達してしまいました。

マッシュアップの手法で、「こころ」×「ゾンビ」という世界に達してしまったのです。

1話目からのけぞる! しかしおもしろい!

ネットで連載の作品なので、第一話は今でも読むことができます。おもしろいかどうかは自分の目で確かめてみてください。

http://comic-earthstar.jp/detail/kokoro/

いきなり海外からゾンビが上陸、「先生」は名うてのゾンビハンター、というだけでも、のけぞってしまうような設定ですが、でもそれがおもしろい。

そして「お嬢さん」はゾンビ化しかけてしまうは、「K」と「私」は戦闘の達人だわ、気がつけばなぜか四国に上陸して「坊ちゃん」と合流するわ、もう何がなんだか分からない展開ですが、でもそれがおもしろい。

海外では、小説「高慢と偏見」(19世紀初頭のイギリスの田舎の貧乏貴族の恋愛物語。といっても、主人公の女性は聡明な女性である。映画版がオススメ)。をマッシュアップさせた「高慢と偏見とゾンビ」という小説がヒットし映画化もされていますが、これに十分勝負できるぶっ飛びな面白さです。

第一話を読んで、「うわー、おもしろい!」と思ったら、ぜひコミックを買ってみてはどうでしょうか。

追伸
掲載サイトのほうでは、1月27日の更新でコミック連載は中断し、小説版のみ継続展開される旨、アナウンスされています。今後の動向が気にかかるところですが、コミックは今のうちに入手しておいたほうがいいかもしれませんね。