戦場のヴァルキュリア~ポスト「サクラ大戦」時代の難しさ

戦場のヴァルキュリア~ポスト「サクラ大戦」時代の難しさ
val.jpg間違いなく、良くできているゲームだと思う。
丁寧に作ってあるし、映像も美しい。
ぼくは好きだ。
でも、突き抜けられなかった。それも感想である。
良いか悪いかはまた別の話だ。
スタッフは、かつてギャルゲー×SLGの手法で
一世を風靡した「サクラ大戦」の開発メンバーだそうで、
いわばその正当進化型がこれである。
映像的にもシステム的にもよく工夫されている。
リアルタイム性を無理のない範囲で導入したのも
痛みが感じられて良い効果が出ていると思う。
私は楽しんだし、それなりに感動もしたけれど、
たぶん「サクラ」の感動には追いつけないのだろうとも思う。
それは、同じ映画を二度見て、新鮮な感動ができなくなるのと
どこか似ている。
原初的な感動というものは一度味わうと二度目の感動は薄くなる。
ポスト「サクラ大戦」、ポスト「ときめきメモリアル」時代の
ゲーム開発はさぞ難しかろうと思う。
時代が単純なキャラ設定では許さなくなっている。
私は「ヴァルキュリア」くらいの人物相関は古典的構図で
好きだが、「世界名作劇場」だと揶揄されてしまったりする。
刺激に慣れてしまったユーザーは、もっと媚びたくらいの設定
でなければ、もう響かないのかもしれない。
(ヴァルキュリアはサブキャラでは十分に媚びていると思うが
 恋愛対象にはならない。本ゲームは考えてみると恋愛シミュ
 レーションではなく、ただの難易度低めのSLGともいえる。
 これもまた、ユーザーの評価を下げたのかもしれない)
それでも、「サクラ」なんか知らないというユーザーはたくさん
いるはずで、常に「初めて」の感動を覚える人もいるはずだ。
できればそうしたユーザーには素直に感動してもらいたいなと
思う。すれっからしの辛口ユーザー(主にオトナオタク)の
辛辣なコメントに左右される必要はない。
素直におもしろいものはおもしろいと楽しんでもらえれば
いいなと思う。
残念ながら、ぼくはもうオトナオタクの側にいるのだけれど。
追記
 とはいえ、「妹」キャラがイイ、という人の気持ちを
 本ゲームをプレイし初めて理解し得たのは収穫であった。
 何人も妹がいるのは嫌だが、なるほど一人素直な妹キャラが
 いて主人公を支えてくれるというのはなかなかいいものだ。
 「兄様」と言われるのを喜ぶ心理は良く分かった。
 しかし、その妹が、ああなるとは!
 (↑気になる人はゲームをプレイ願いたい)