谷川史子はやはりすごい。それを再認識させてくれる一冊。
個人的には彼女の真価は高校生の恋愛話なのだと思っていて、
「りぼん」を離れてからは、どうもしっくりこないと思っていた。
大人とセックスの描写は向いていないのかなあと。
本作は、「Young King アワーズ」で書きつづった連作短編だが
そんなぼくの勝手な懸念を吹き飛ばして、かつ泣かせる一冊になった。
ドライアイの自分は泣けないが、相方はもう大変なくらい泣きまくっていた。
正直言うと、自分も大江戸線の車中で読まなければ危なかったかもしれない。
すっきりとした空気を感じさせる、他の人にはまねができない谷川史子の線が、
数年ぶりにダイレクトに心に入ってくる。
彼女のコミックを読んだことがあって、しばらく離れていた人にこそ読んで欲しい一冊である。