「好きな子がメガネを忘れた」~メガネを外したら美人、にはならない話~ コミックレビュー、今週は社会派なマンガを取り上げようと考えていたらなぜか発売日に手に入らなかったので来週に持ち越し。今週は一巻が出たばかりで、今後の動向が気になる一冊を取り上げてみる。 View this post on Instagram A post shared by Syunsuke Yamasaki (@yam_syun) むかーしむかしの少女マンガといえば、牛乳瓶の底のようなメガネをかけている女の子が登場すれば、最後にメガネが外れると美少女になる、というのが定番だった。眼鏡はあくまで外すもの、というイメージだ。 しかし時代は変遷し、メガネをかけている女の子だってかわいいじゃないか、という人が現れた。「メガネっ娘(めがねっこ)萌え」の概念の誕生である。 かくいう私も、「メガネをかければ救われる(ただし女の子に限る)」という新興宗教の教祖を志したことがあるくらいメガネスキーな人間である。コンタクトレンズの「(メガネを外しコンタクトをつけて)本当の私、デビュー」というような広告に憤慨していた過去も秘めている。ちなみにメガネ娘好きを自覚したのはテレビゲームサクラ大戦に登場する李香蘭というキャラクターである。 今回のコミック「好きな子がメガネを忘れた」というのが発売されることを知り、「まさか、メガネを外してかわいくなってハッピーエンドじゃないよな!そこが大問題だぜ」と思いつつ手に取ってみた。 そうしたらなんと、メガネを外したら美少女になるどころか、ほとんど目が見えなくて目つきが悪くなっている女の子だった! なるほど。そうきたか! 内容は、というと、メガネを忘れては隣の席の主人公くんに教科書をみせてもらったり、靴の紐を結んでもらったりするのだが、見えないだけに近距離に接近してくる。実は彼女のことを好きな主人公君は彼女をフォローをするたびにドキドキさせられてしまう、という展開。 ……いいじゃないか! というか、距離5センチくらいまで近寄ってじーっとみつめられるたり、メガネの買い物につきあってあげたりとか、私の青春時代にそんな楽しいイベントがあればよかったのに。 さて、変なテンションでのブックレビューはほどほどにまとめとしよう。 何十巻にも及ぶことはないが、さわやかな読後感があって、「もしかしたらこれ、自分が買わなかったら誰も買わないんじゃないかなー」と思うような作品が時々読みたくなる。このマンガはそんな感じの一冊だ。たぶん2~4巻くらいで完結するのだろうがそれはそれでいいと思う。オススメである。 実は第一話についてはオンラインで試し読みができるので、まずは読んでみていただければ。 https://magazine.jp.square-enix.com/joker/series/sukimega/index.html Amazonで注文 https://□ama□/2Ta4t7z Kindleで購読 https://□ama□/2NAJC7q 関連 投稿ナビゲーション 「事情を知らない転校生がグイグイくる。」~こんなに素直に天然に幸せをばらまけるなんて~「赤狩り~THE RED RAT IN HOLLYWOOD」~あのローマの休日の作者は実は別人だった理由~