「事情を知らない転校生がグイグイくる。」~こんなに素直に天然に幸せをばらまけるなんて~ 「あいつ死神なんだぜ」と、クラスで仲間はずれにされていた女の子がいました。黒い服ばかり着ていて内気な性格、髪型も目が隠れるような地味な彼女は、軽いいじめにあっていたわけですが、ある転校生の登場でそんな毎日が一変します。 View this post on Instagram A post shared by Syunsuke Yamasaki (@yam_syun) 田舎育ちの転校生の男の子、何を思ったか「死神なんてかっこいいあだなだなー」と思って彼女にコンタクト、「私と話しているとあなたもいじめられるよ」と言ってみても「死神の仲間とかカッコいいからむしろ言われたい」とか「死神の力が移るならむしろ移して欲しいので握手しよう」とグイグイきます。 素直で空気を読めない(いい意味で空気が読めない!)彼の天然さに、意地悪していたガキ大将と女子グループもあてられ、徐々にクラスの雰囲気もよくなっていく(でも、一気に良くなるというわけではないけれど)というマンガ。 これはもう、主人公の天然さとそれに照れまくる女の子のかわいさが素晴らしく、まだ2巻ですがオススメをしたく、2巻発売直後のタイミングに紹介してみたいと思います。 いじめに軽いも重いもないわけですが、こういうからかいの対象となっている不器用な子というのはいます。個人の性格もあれば家庭の事情もあります。たとえば、この子の服がシンプルで黒ばかりのバリエーションがないことが「死神」とからかわれる一因なのですが、実はお母さんが亡くなっていてシングルファーザーのお父さんが服選びをしていることが一因であることは後で明らかになったりします。 一方で子どもというのは特徴を残酷に捉えてドライに評してしまう生き物。ところがドライがゆえの残酷さを、子どもならではの天然パワーが跳ね返すというのは読んでいて気持ちがいいものです。 この天然パワー、半端ではありません。ガキ大将グループから死神の仲間になってないで俺たちと下校しようぜと誘われても「死神みたいにクールでかっこいいから彼女とぼくはもっと仲良くなりたい」と切り返し、さらに「ぼくは死神と一緒なのに幸せってことは、彼女はたくさんの幸せをぼくにくれているんだ!」と前向きに考えて彼女にありがとうを言いにいってしまうくらい! うちの子どもも小学校にいつかは入るわけですが、意地悪やからかって喜んでいるくらいなら、空気なんて読まずに楽しいことだけ考えて周囲にばらまいているような子どもにしていきたいですね。自分はたぶん、そっち側だったと思うので。 なお、連載決定前にPixivにて公開していた話がベースになっており、ほとんど全部が下記リンクで無料で読めてしまいます。タダですからもう読んでみてください。そして「あー、これはいい」と思ったらコミックを買ってあげてください。オススメですから。 Pixivで読む https://www.pixiv.net/user/2774416/series/31717 Amazonで注文 https://□ama□/2NoANh7 Kindleで購読 https://□ama□/2IxylGg 関連 投稿ナビゲーション 「からかい上手の高木さん」~ムカつく人は2回読め~「好きな子がメガネを忘れた」~メガネを外したら美人、にはならない話~