iPhoneかく使えり~ガジェット的視点から

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iPhone for everybody のキャンペーンでiPhoneを買った。
個人的にはこの価格なら購入に踏み切る勇気が出た。
iPhoneを買って2か月半くらいたった。 
完璧なまでに毎日使用しているし、当分使い続けることは間違いない。 
ということで、使い方がずいぶん固まってきたし 
「で、実際どうなの?」と思っている人のために書いてみる。 

(その1)これは電話ではない?

最初にiPhoneのとんでもないところから。 
これは正直言って、電話ではない。 

何せ一日とバッテリーがもたない。iPodとして移動中に使い、 
ちょこちょこと通信してるだけで、電源は切れかける。 
外出する際は「電気をもらうためのケーブル」ないし 
「充電するための外部バッテリー」が欠かせない。 
(自分の場合、軽量・激安の外部バッテリーをみつけて 
 これを持ち歩くことにした) 

自分はiPhoneを電話機として一度も使っていないけど、 
通話をちょっとしたら、もっと電源は減るだろう。 
通話ができる状態をキープしなければいけない 
携帯電話(メイン端末)として使うべきではないと思う。 

ただし、この後説明するように、PDA(電子手帳)がいつでも 
どこでも無制限にネットにつなげる端末である価値は強烈で、 
十分意義のあるものとなっていることは間違いない。 


(その2)いつでも軽くネットにつなげる電子手帳の威力 

自分のiPhoneは、基本的にはPDA(電子手帳)として活用 
しているのだけど、「いつでも」「軽く」「定額」でネットに 
つなげる電子手帳の意義は実はとてつもなく大きいと感じている。 

携帯電話の3G回線速度は超高速ではないが、実用としては 
支障ない。メール、RSSリーダー、mixiビューアなどが、 
起動→アクセス→情報取得まで10秒かからない。 
(自分は熱心なウィルコムユーザーだが、windows mobileとPHSの
 ダイアルアップだと最初の時間がかかり、かつ表示レスポンスが
 遅いのが致命的だと感じる) 
料金も契約により、定額で4500円を超えないと分かっている 
ことが安心感になっていて、ムダな接続ができる。この場合は 
ムダをできることがとても重要で、何度もデータを落としに 
アクセスできるため結果として情報端末としての利用度合いを 
高めている。PCでインターネットに接続するとき、テレホーダイ 
以降、「ムダ」なアクセスの制限がなくなったことでいろいろな 
情報収集にネットを使えるようになった変化は大きかったが、 
携帯端末でも同じ、ということだ。 

定額のムダづかい(むしろ使わないほうがムダ)であって、 
いつでもどこでもつなげる(無線LANポイントを探さなくてよい)、 
それなりに早い、という3拍子のバランスがよくできていると 
思う。 

サイズ、軽量もよく考えられていて、これ以上大きくても、 
これ以上重くても使い勝手が悪くなるところを上手にバランス 
取っていると思う。特に厚さがちょうどよく、手のひらに 
収まったときの気持ちよさには素直に感心する。


(その3)iPhoneアプリの使い勝手の良さ 

iPhoneの便利なところは、フリーウェア・シェアウェアが大量にあり 
自分のニーズに従い、端末の機能をどんどん拡張できることにある。 
windows mobileでも同様の機能はあったが、iPhoneの場合、入手から 
インストールまでの流れをiTunesが受け持つのでほとんど苦労なく 
インストールできることが便利で、このわずかな面倒さをなくしている 
ところにiPhoneの凄さがある。 

アプリは直接iPhoneで落とすこともできるし、PC上でiTunes経由で 
落としておいて、同期してインストールすることもできる。 
ネットでアプリの紹介記事を読んで、そのまま1クリックでiTunesへ 
移動、購入ボタン1つで入手するような感じで追加機能を足せる。 

今、導入しているアプリをざっとみると、株価チェック、為替チェック、 
手書きメモ、マインドマップ、スケジュール、ToDo、mixiビューアー、 
小遣い帳、amazon連携買い物リスト、辞書、wifi簡単設定、路線検索、 
青空文庫ビューアー、wikiビューアー、日本語辞書、などなど。 

自分の場合、ルールとして「ゲーム不許可」という縛りを入れているが 
ゲームもやり出したらもっと利用範囲は拡大するだろう。 

さらに、アイコンの配置も好き勝手に変えられる(また配置変更の 
インターフェイスが「気持ちいい」のが偉い)。自分の場合は 
「電話」のアイコンとか「SMS」のアイコンは最奥部に隠した。 
代わりにToDoとかスケジューラーを前面に移動して利便性を高めている。 


(その4)データのクラウド化=バックアップ 

前回、「いつでも」「軽く」「定額」という話を書いたが、 
これによって実現したのが情報のクラウド化ということになる。 
クラウドコンピューティング、というと最近の流行言葉だが、 
そんな言葉を知らずとも、簡単に実装でき、自動的に行えるようになる。 

今、iPhoneにしか保存していないデータはほとんどゼロである。 
メールは基本的にgmailを直接覗いて確認するし(原本はPCに保存)、 
スケジュールはgoogleカレンダーと自動シンクロさせる。 
TodoリストはRememberTheMilkと自動シンクロさせ、 
メモ関連はEvernoteでネットと自動シンクロ、という感じ。 

シンクロすることの効能はいくつかあって、第一はバックアップ。 
この手のデータは一元化することが大事だけど、 
一元化して忘れて外出したり紛失すると致命的になる。 
このとき、コピーを「自動的」(何の手間もなく)に行えるのがよい。 
バックアップは「毎日忘れずに!」と手動のノルマを課すのはうまくないと 
前から考えている。理由は「面倒だから」。 
面倒だとサボるのは行動心理的に自明である。 
「勝手にいつでも」の仕掛けを作ることが大事と思っていて、 
我が家のPCもミラーリング等を設定して基本は放置できるように 
している。iPhoneもそんな感じだ。 
(余談としては、お金の貯め方も一般人には「自動」が大事である) 

シンクロの効能の第二は、PCからの閲覧体制。 
上記、メール、カレンダー、Todo、メモはすべて自宅PC等から 
簡単に同一のものがチェックできるようになっている。 
これによりiPhoneがなくても重要データについて困らないようになっている。 

そして、これらを実現させるのは、「自動的」ということ。 
基本的にはiPhoneアプリを起動するだけで、自動同期がはかられる。 
かつ自動の同期にほとんど時間を要しないので苦痛もない。 

個人的には「クラウドコンピューティング=自動バックアップ」と 
定義したいくらいだ。 


(その5)GTDとしてのiPhone 

以前、仕事術としてのGTDについて日記に書いたことがある。 
Getting Things Done (仕事を成し遂げる技術、という感じ)は 
文化系労働者ほど重要な課題であって、まだ追求が浅いジャンルである。 
トヨタの工場なら、わずか数秒でも業務短縮することに命をかけるのに、 
パソコンでプレゼン資料作ったり原稿を書くときにそういうことが 
行われているとは確かにいえないと思う。 
また、IT関連でいえば技術の進展が随時行われていくのでこれを活用し 
生産性向上が図られる余地があるなら使うべきだと思う。  

GTDとしてiPhoneを考えてみると、これほど活用しやすいデバイスもない。 
前回述べた「クラウド化」も要するにGTDの手段のひとつである。 
たとえば、「外に出せるものは出して」おけば、仕事に前より少し集中できる。 
生産性のある思索をするときは、できるだけ頭の中をフル活用したいが、 
「あの締め切りは来週水曜。忘れずに!」とか些末な記憶が端っこに 
残っているようだけで、生産性が数%落ちるかもしれないし、結局 
考え事をしているうちに、締め切りのことを忘れてしまうかもしれない。 
生産性は落ちて、記憶は忘れるようなら最悪だ。 

自分の場合、最近「覚えずに忘れる」ことに務めるようにしている。 
特に、何かやらなければならないことのリストはなるべく覚えておかず、 
外に出しておく。そのツールが結局のところiPhoneなのだ。 
紙の手帳より便利なところは前回述べたが、Palmやザウルスで 
不足していた部分はおおむねクリアできていると思う。 
(入力スピード、画面表示スピードと情報量、自動同期など 
 あの頃、不満足だった部分が10年たつと実現している!) 

あと、思いついたアイデアをメモするツールとしても重用していて、 
コラムのネタ、日記のネタ、テレビやネットの小ネタなどをすぐメモって 
すぐ忘れておく。今度買おうと思った本のタイトルもとにかくメモって 
忘れる。「えーと、あれ何だっけ?」というときには外部記憶から 
取り出せばいいわけ。マンガでも専門書籍でもタイトルを忘れていたら 
本屋で探せないが、そのタイトルを次回本屋にでかけるまで脳内記憶に 
とどめておくことはムダだ。というわけで、iPhoneにメモるのである。 
どうせ記憶力は年とともに薄れていくのだろうが、その意味でも外部記憶の 
有効活用は重要な課題だと思う。 

まだGTDというにはちょっとの生産性向上しかないだろうけど、 
何かもう少し改善に使えそうな感じがする。 
この点はもう少し追求していきたいところである。 


(その6)ムダな時間をはぎとるためのiPhone 

ところで、iPhoneの効能の第一は何かと問われれば、 
「iPhoneをたくさん使うとムダな時間が減る」ということだったりする。 
矛盾しているようだけれど、たくさんiPhoneを触ることで 
ダラダラとネットブラウジングする時間を削ることができた。 
今までだと、仕事の逃避としてサイト巡回をよくやっていたけれど、 
iPhoneのRSSリーダーとmixiリーダーのおかげで、 
そういうダラダラ時間を地下鉄の移動時間やスタバでお茶をしている時間 
(仕事に入る前の数分とかお昼休みの数分でOK)で終わらせることができる。 
おかげで、PC上でダラダラとインターネットすることが激減した。 
まあ、その分、原稿を長く書いているとはいえないけど、これはすごいことだ。 

RSSリーダーをPCで使う意義はあまり見いだせなかったけれど、 
携帯端末ならこれはとても便利だ。現在、25くらいのサイトを登録して 
更新情報が自動でリストアップされるようにしてあるけれど、おかげで、 
この25カ所をいちいち回らなくてもよくなった。特に「アクセスしたけど 
更新していなかった」という時間のムダがなくなったのが大きい。 
iPhoneニュース系、仕事系、PC情報系、オタクニュース系、趣味系の 
サイトをまとめて新着だけざざざっと目を通す。タイトルをみれば、 
本文を読まなくてもいいものはわかるので、それはすぐ消して、 
気になるものだけ残し、本文をじっくり見る。見逃し忘れもないので便利。 

ちなみに自分の場合、googleリーダーにPCで登録、Bylineというアプリで 
iPhoneからチェックしている。PC画面で見たほうがいい記事は自宅で 
PCからもみられるのが便利。これもクラウド化されていることになる。 
googleリーダーってgoogleニュースと連携して仕事に関連したキーワードが 
ニュースになったとき通知してくれる機能があるのが便利だ。 
(あと、googleリーダーの利用者データから、「あなた、このサイトも 
 好みでは?」という紹介がでてくるのも便利。新しいサイトを自分で発掘 
 する時間の短縮にもなる。google依存は怖いけど、便利は便利だ) 

こうしてみると、ムダな時間をはぎ取る、という第一ステップは実現した 
わけだから、この次は、その得られた時間をどう生産性向上に結びつける 
かがポイントといえそう。でもそれはiPhoneの話ではなさそうだ。 


(その7 iPodとしてのiPhone) 

「ワイヤレスでウォークマンを聴く」というのは長年の夢であった。 
高校生のときからずっと、ケーブルが邪魔だなあと思っていて、 
ソニーが大昔に出したワイヤレスタイプに憧れたものの、 
電池代は食うわ(電池って最近安くなりましたね。充電池も)、 
音はけっこう断線するわで、購入を断念した記憶がある。 

前のKenwoodのMP3プレイヤーの頃から一部移行をしていたのだけど、 
今回はbluetooth2.1を使って完全ワイヤレス化にチャレンジしてみた。 
ヘッドホンはノイズキャンセリングタイプのSONY MDR-NC32NX。 
http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/headphone/acc/index.cfm?PD=25965 
首つりのタイプなので、耳から外しても落っこちないのがよい。 
ノイズキャンセリングは本当におすすめ。一度試すと、周辺の雑音がいかに 
音質の邪魔だったか分かり、手放せなくなる。 
電車内でクラシックも聴けるし、仕事のテープ起こしにも超便利だ。 
下手に音質のいいヘッドフォン買うより、ノイズキャンセリングが有効。 

bluetoothの受信機はSONY DRC-BT15。重さが15グラムしかないので 
ほとんど重みを感じずにすむのがよい。簡単なリモコンにもなる。 
http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/Bluetooth/acc/index.cfm?PD=30464 
iPhoneのOSが3.0になると、bluetooth機能が完全解放されるらしいのだが 
現在は機能制限があるので、Dock部分にbluetribeのSBT01を差し、 
送信している。差せば自動認識してiPodが機能し勝手に再生スタートするし、 
バッテリーはiPhoneから取るので別充電は不要なのがよい。 
サイズも類似機種の中で一番小さくて便利。ちなみにAmazonが激安。 
http://www.sigma-apo.co.jp/front/products/detail/SBT01 

おかげで、完全ワイヤレス環境で音質も特に問題ないレベルでの移行が完了。 
ほとんど音が切れることもない。ごくまれに軽いノイズが入る程度。 
dockに差し、受信機の電源を入れるだけでスタートできるし、 
これはかなり満足できる結果だ。iPhoneは鞄のポケットにいれてもよし、 
手に持ってブラウジング等をしてもよし(iPodとアプリ1種は併用可)。 

容量は16GBと限られているので、良く聞くディスクや新譜のみ入れている 
感じだが、全データを移そうとすると40GBくらい必要なのでこれはやむなし。 


(その8 iPhoneの外装) 

iPod系のうらやましいなあ、と思っていたところにいろいろな周辺グッズが 
山盛りなところがあった。せっかくなので楽しんで選んでいる。 
今使っているのはシリコンジャケットのこれ(iAngel) 
http://www.memory-inc.co.jp/shop/37_2917.html 
普通に使っているとき、天使の羽が左右についているのがお気に入り。 
出し入れには邪魔だけど、滑り落ちにくい、ともいえる。 
もちろん仕事のときには慎重に使うようにしている。 
(慣れている相手なら気にしないが、固い相手の前では出さない、など) 

しばらくして汚れるか飽きたときにはこれを使う予定。すでに入手済み。 
http://www.goaldshop.com/?pid=13551301 
これもものすごくほしいのだけれど、26000円もかけたらバカだなあと 
今のところ自制している。 
http://iphonewalker.net/2009/02/4723.html 

   ■   ■ 

というわけで、iPhoneライフ、かなり楽しんでいる。RSSで新アプリの 
レビューも毎日届くので、追加機能も足せるからまた飽きない。 
正直この文章だけで価値を伝え切れていないなあと思うものの、 
どこかぴんと来たら自分なりにリサーチしてみてはいかがでしょうか。 



(※おまけ 日本語入力について) 
当初、iPhoneの入力はやりにくいというレポートがあった。 
タッチパネルだから日本語入力が遅いかと思うと、実はそうでもない。 
普通の携帯なら、「え」を入力するなら「1111」と4回押すが、 
iPhoneだとスライド入力の機能があって、「あ」を軽く押したまま 
少し待つと上下左右に「い・う・え・お」の候補がでてくる。 
そのまま「→」にスライドすると一発で「え」になる。 
候補表示がでなくても「あ+→」をすぐやって指を離すと「え」が入力 
されるので慣れると携帯と変わらず打てるようになる。個人的には 
「1111」はムダな入力をさせている、と感じていたのでけっこううれしい。

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このページは、yamsyunが2009年5月20日 02:36に書いたブログ記事です。

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