iPhoneかく使えり~ガジェット的視点から – 8th FEB.

iPhoneかく使えり~ガジェット的視点から

iPhone for everybody のキャンペーンでiPhoneを買った。
個人的にはこの価格なら購入に踏み切る勇気が出た。
iPhoneを買って2か月半くらいたった。 
完璧なまでに毎日使用しているし、当分使い続けることは間違いない。 
ということで、使い方がずいぶん固まってきたし 
「で、実際どうなの?」と思っている人のために書いてみる。 
(その1)これは電話ではない?
最初にiPhoneのとんでもないところから。 
これは正直言って、電話ではない。 
何せ一日とバッテリーがもたない。iPodとして移動中に使い、 
ちょこちょこと通信してるだけで、電源は切れかける。 
外出する際は「電気をもらうためのケーブル」ないし 
「充電するための外部バッテリー」が欠かせない。 
(自分の場合、軽量・激安の外部バッテリーをみつけて 
 これを持ち歩くことにした) 
自分はiPhoneを電話機として一度も使っていないけど、 
通話をちょっとしたら、もっと電源は減るだろう。 
通話ができる状態をキープしなければいけない 
携帯電話(メイン端末)として使うべきではないと思う。 
ただし、この後説明するように、PDA(電子手帳)がいつでも 
どこでも無制限にネットにつなげる端末である価値は強烈で、 
十分意義のあるものとなっていることは間違いない。 
(その2)いつでも軽くネットにつなげる電子手帳の威力 
自分のiPhoneは、基本的にはPDA(電子手帳)として活用 
しているのだけど、「いつでも」「軽く」「定額」でネットに 
つなげる電子手帳の意義は実はとてつもなく大きいと感じている。 
携帯電話の3G回線速度は超高速ではないが、実用としては 
支障ない。メール、RSSリーダー、mixiビューアなどが、 
起動→アクセス→情報取得まで10秒かからない。 
(自分は熱心なウィルコムユーザーだが、windows mobileとPHSの
 ダイアルアップだと最初の時間がかかり、かつ表示レスポンスが
 遅いのが致命的だと感じる) 
料金も契約により、定額で4500円を超えないと分かっている 
ことが安心感になっていて、ムダな接続ができる。この場合は 
ムダをできることがとても重要で、何度もデータを落としに 
アクセスできるため結果として情報端末としての利用度合いを 
高めている。PCでインターネットに接続するとき、テレホーダイ 
以降、「ムダ」なアクセスの制限がなくなったことでいろいろな 
情報収集にネットを使えるようになった変化は大きかったが、 
携帯端末でも同じ、ということだ。 
定額のムダづかい(むしろ使わないほうがムダ)であって、 
いつでもどこでもつなげる(無線LANポイントを探さなくてよい)、 
それなりに早い、という3拍子のバランスがよくできていると 
思う。 
サイズ、軽量もよく考えられていて、これ以上大きくても、 
これ以上重くても使い勝手が悪くなるところを上手にバランス 
取っていると思う。特に厚さがちょうどよく、手のひらに 
収まったときの気持ちよさには素直に感心する。
(その3)iPhoneアプリの使い勝手の良さ 
iPhoneの便利なところは、フリーウェア・シェアウェアが大量にあり 
自分のニーズに従い、端末の機能をどんどん拡張できることにある。 
windows mobileでも同様の機能はあったが、iPhoneの場合、入手から 
インストールまでの流れをiTunesが受け持つのでほとんど苦労なく 
インストールできることが便利で、このわずかな面倒さをなくしている 
ところにiPhoneの凄さがある。 
アプリは直接iPhoneで落とすこともできるし、PC上でiTunes経由で 
落としておいて、同期してインストールすることもできる。 
ネットでアプリの紹介記事を読んで、そのまま1クリックでiTunesへ 
移動、購入ボタン1つで入手するような感じで追加機能を足せる。 
今、導入しているアプリをざっとみると、株価チェック、為替チェック、 
手書きメモ、マインドマップ、スケジュール、ToDo、mixiビューアー、 
小遣い帳、amazon連携買い物リスト、辞書、wifi簡単設定、路線検索、 
青空文庫ビューアー、wikiビューアー、日本語辞書、などなど。 
自分の場合、ルールとして「ゲーム不許可」という縛りを入れているが 
ゲームもやり出したらもっと利用範囲は拡大するだろう。 
さらに、アイコンの配置も好き勝手に変えられる(また配置変更の 
インターフェイスが「気持ちいい」のが偉い)。自分の場合は 
「電話」のアイコンとか「SMS」のアイコンは最奥部に隠した。 
代わりにToDoとかスケジューラーを前面に移動して利便性を高めている。 
(その4)データのクラウド化=バックアップ 
前回、「いつでも」「軽く」「定額」という話を書いたが、 
これによって実現したのが情報のクラウド化ということになる。 
クラウドコンピューティング、というと最近の流行言葉だが、 
そんな言葉を知らずとも、簡単に実装でき、自動的に行えるようになる。 
今、iPhoneにしか保存していないデータはほとんどゼロである。 
メールは基本的にgmailを直接覗いて確認するし(原本はPCに保存)、 
スケジュールはgoogleカレンダーと自動シンクロさせる。 
TodoリストはRememberTheMilkと自動シンクロさせ、 
メモ関連はEvernoteでネットと自動シンクロ、という感じ。 
シンクロすることの効能はいくつかあって、第一はバックアップ。 
この手のデータは一元化することが大事だけど、 
一元化して忘れて外出したり紛失すると致命的になる。 
このとき、コピーを「自動的」(何の手間もなく)に行えるのがよい。