映画の最近のブログ記事

1266052406_177.jpg「時をかける少女」というアニメーションが以前、大ヒットした。 原田知世バージョンとはまた違う、現代的な「時かけ」を アニメーション映画で再現した作品で、 「瑞々しさ」とか「爽やかさ」という言葉がよく似合う映画で、 監督さんのセンスに感心したものだ。

今年は「サマーウォーズ」という作品を夏休みに公開してきた。 「時かけ」超えをしたか、といえばそれは難しいが、 この夏のよい映画のひとつだと思う。 (たぶん、監督さんは一生「時かけ」と新作を比べ続けられるのかもしれない)

「ネット(ワイヤレス)」×「コミュニケーション」×「リアル(家族)」 みたいなテーマで、ほんわかと幸せ気分を味わいたいのなら、 ぜひ見てみてほしい。しっかり、満足できると思う。


   ■  以下、サマーウォーズ的雑感など  ■


個人的興味のあるテーマとして、 「ネットワークは何のためにあるのか」、 「ネットワークはどこへ行くのか」、というのがあって、 この映画はその点で興味深かった。

リアルの生活を損なってまでネットに没入するのは あまり意味がある行為には思えないけれど、 ネットなしで生活が成り立たなくなるところまで、 我々の日常は近づいていることは確かだ。 時々、それを真剣に、不思議に思う。

仕事でセミナーで話すとき、「老後は20年以上を視野に」と言う。
 「20年前は1989年で、ポケベルもなし、携帯は当然なし、 パソコン(win95もまだ)もなし、インターネットも なしだけれど、社会は進展していると思って楽しく 暮らしていた。そんな1989年に2009年の今の現状は想像できなかったのではないか。だとすれば、2029年に どうなるかなんて想像の範囲を超えるだろう、 でも、それくらい遠い将来の時点を意識してマネープランを考えることが必要だ」
 なんてたとえ話をする。 でもこれ、考えてみるとけっこう恐ろしい話だと思う。 過去20年以上の進展が今後も続くとしたら、20年後は どうなるだろうか? 
本当に、想像も、つかない。

一方で、ウチの親なんかインターネットもほとんど見ないし、 (というか、ネットに繋いだPCがない!) テレビと新聞で情報を取っていたりする。
でも、別にそれを不利益だとも不幸だとも感じていないようだ。 携帯はなんとか使ってメールはするけれど、基本的に電話が あれば、まあいいんじゃない、という感じである。
 このまままあ、10年以上はやっていくのかもしれない。

映画の中のおばあちゃんのツールは「ラジオと黒電話(と葉書)」 だったけど、それでも「情報を取り」「人と繋がる」機能はきちんと 実現していたと思う。
 そういうのも、またアリなんだろうなあと思う。

ネットワーク端末はどこまでいってもツールに過ぎないわけで、 ツールが人間の日常を支配するのは本末転倒だ。 そういう「本当は」というスタンスを時折、再確認しながら テクノロジーに触れていかなければいけないのだろう。

どうも技術の進展が速すぎて、我々はそうしたリテラシーを 獲得しきれていないように思う。
例えば、スタバで子どもを放置して携帯に夢中になっている母親が、 子に携帯の使い方とリアルの知人との関わり方との、バランスの 取り方を教えられるだろうか。大いに疑問だ。
また、ゲームが悪いのではなく、ゲームに没入して生活のバランスを 取れないことが問題なのだが、「ゲームさせない」ことではこの問題を 解決できない。そういうことをどうやって教えていくか。 などなど。

自分の仕事は「マネーリテラシー」の普及なんだけど、 「ITリテラシー」というか「情報リテラシー」的なものの 重要性は高まると思うし、ステップを踏みながら学ぶ工夫なんかも また重要なのだろうな、なんて思ったりした。
 そして、常にリテラシーもアップデートしていなかければならない。
(もう、すでにサマーウォーズの感想ではない)

OZみたいなものは、おそらく20年後には実現するだろう。 (なんか「SecondLife」のモデルの延長というより、googleが  サービスの範囲を広げていくとこうなる感じがする)
アバターを使うかはともかく、遅くとも10年後にはカタチになるだろう。
10年前を思えば、2000年頃には行政もまともなHPを持っていなかったし 電子的に手続きが行われることは考えられなかった。
だとすれば、 「今、ありえない」もので、「でも、あったほうが便利」なものは 将来間違いなく実現するだろう。

そのとき、早すぎる情報速度、多すぎる情報量にどこまで人は 耐えられるのかなあ、と思ったりもする。時を追うごとに 情報速度は速く、情報量は増え続けるだろうが、だからといって それはあまり人を幸せにしないのではないか。
 (むしろ、映画ではおばあちゃんのほうが幸せなのかもしれない)

それを若い子なんかはどう乗り越えていくのだろう、とも感じた。
 (これだけ情報が飽和しているのって、幸せなのかなあと思う。 自分の若い頃とか、情報が限られているからのワクワクとか情報のタイムラグがあるからこその楽しみがあったように思う)

えーと、すでにサマーウォーズの感想ではないのだけど、 サマーウォーズを見て、こんなことを考えたりした、ということで(笑

1216979435_35.jpg新作映画の「STAR TREK」が公開されています。 まだ封切り一か月ですが、公開劇場が減っており、 六本木ヒルズは昨夜がラストということに一昨日気づき、 慌てて見に行ってきました。(仕事も逃避して)

今回の劇場版は、一番クラシックなテレビドラマ版の、
さらにその前のエピソード。
カーク船長とスポックが出会い、エンタープライズに同乗するに至ったストーリーを描きます。
オリジナルのドラマ版が一番好きで、カーク船長とスポックのかけ合いが大好きだった自分としては一番期待できる話でした。
(個人的には船長が常識人な新シリーズはダメなのです)


1216979435_245.jpgストーリーはやや乱暴ながら、それもスタートレックらしくて 約2時間、たっぷり楽しめました。 連邦の候補生であるカークがやんちゃぶりを発揮していたり、 若かった頃のエピソードがちゃんとオリジナルドラマのキャラ設定に あわせてあって、ファンとしてはうれしい限り。
ドクターマッコイ、機関士のスコット、操縦士のチェコフやカトー、 通信士のウラなど、それぞれ「らしい」エピソードで登場します。 (超サプライズが1つありますが、これは見た人同士の秘密ですね)

あと、いずれの容姿も「らしい」俳優さんが次々登場したのが凄い。
メイクやCG加工もあるのでしょうが、それにしてもよく似ている!
スポックとカーク、マッコイは「ああ、若いときはこんな感じ」という雰囲気だし、スコットもチェコフもカトーもウラも(要するに全員)、「若いときの容姿はこんな感じだね」という俳優さんなのです。

できれば、それぞれの俳優さんが年を取らないうちに、
あと2、3くらい映画撮ってくれないかなあ。

いやー、ギリギリで見に行って良かった。
トレッキーな方は、DVDでも見たほうがいいですよー。


スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2009-11-06)


タイトルがとても素敵なエウレカセブンの劇場版が上映されていて、 
実はアニメは後半しかみていないのだけど、割と雰囲気が好きで 
マイミクの後輩が推奨もしてくれたので本日見てきた。 
場所は新宿高島屋の上の劇場。 


うん。おもしろかった! 


ちゃんと男の子と女の子の関係においてハッピーエンドであることを 
示してくれたのは好感が持てるし(最後はすっきりさせてほしいよね)、 
映画としてちゃんと映像を楽しめる仕上げで良かった良かった。 
お話的にも意外さと腑に落ちるところのバランスもよくとれていたし、 
なんといっても少年少女が近づこうとするときに顔を赤らめたり 
ドキドキする感じが繰り返されているのも良かった。 
(個人的には御託を並べる台詞や設定のオンパレードはおなかいっぱい 
 だけど、制作者的にはそうしたいのだろうから、そこはまあいいや) 

ぼくはロボットと戦闘シーンは基本的に興味がないけれど、 
日本のアニメの戦闘シーン(特に自機の軌跡とミサイルの軌跡)については 
異論なく大好きで、ここでも徹底的に楽しめた。(映画画面ならではだ) 
これは日本の伝統芸能として近く認識されるのではないかとさえ思う。 

実は今日が最終だったらしく、駆け込みで見ることができてラッキーだった。 
(しかも16:45~19:00というちょっと贅沢な時間を楽しめたのも良かった) 



さて。 

本当はブルーレイ買うほどじゃないと思って劇場に来たのだけど、 
ブルーレイ買ってもいいかなと思う自分がいる。 
(何度も見返すとは思えないが、コレクションしてもいいとは思う) 
うーむ。 
どうしたものか。 
(追記: 結局通常版をブルーレイで買いました)


1096687714_204.jpg先日、前半を見てきたチェ・ゲバラの映画の後編を見てきた。

前半のキューバ革命成功までの心地よいパートは
新宿バルト9のきれいな劇場で見て、
後半のボリビアで政府軍に殺されるまでのパートは
新宿ミラノ3(コマ劇前)のぼろいシートで見たが、
これがまた映画のトーンと重なって良い風情だった。

ほとんど史実通りの映画なので要約してしまうが、後半は
キューバを出てボリビアでの革命のため身を投じるものの
労働者運動とも連携できず、兵站に失敗し補給は途絶、
ゲリラ軍は分断され、政府軍は周到な準備をしてしまい、
ほとんど最悪の形で捕まり、処刑される話である。
そのやるせない展開をただ淡々と2時間以上かけて見ていた。
それでも、不毛な印象はあまりないのが不思議だった。

彼は、わずか39年で革命の終わりを迎え、
同時に彼は革命の象徴となった。
短く人生を駆け抜けたほうが人の心に残るというのは
皮肉でもあるが事実である。

自分もうかうかしていると彼のその年齢を超えることになる。
自分は長く生きていくつもりだし、
暴力的手段を用いるつもりはないし、
後生に長く名を残すことはないだろうし、
自分に変えることのできる世界はせいぜい日本人の1%にも
満たないのだろうけれど、

......でも、何かを少しずつ変えていくことに取り組み続けていきたい。
今日よりも明日、明日よりも来年のほうが少しはマシな
世界になっていくことを信じて。


追伸
 この映画で感銘を受けたこと2つ。
 1)チェ・ゲバラがゲリラ戦の途中も読書を続けること。
   ジャングルの中でも。その向上心!
 2)チェ・ゲバラが若者に対して、読み書きを学び、
   知識を持たずして革命は成り立たないと繰り返すこと
   教育の大切さ!


キューバ革命の指導者の一人であったチェ・ゲバラの
生涯を追いかけた映画(前・後編)が上映されており、
ようやく上映終了間際に前編を見に行くことができた。

見終わったときには本当に「自分も革命しなくては」
と思ってしまう、いい昂揚感を味わえる映画であった。
後編はそう簡単には行きそうにないが近いうちに行こう。

キューバ革命が起きた時点では、本当に目の前に明らかな
不平等や搾取がたくさんあって、それはたった50~60年
前のことだと思うのはいろいろ考えさせられる。
(歴史を学ぶ価値はそこにある)
アメリカにおいても、キング牧師の運動により
人種を問わない公民権が確立するのはケネディ大統領の
時代であり、要するにこれもたった50年前のことなのだ。

そして、そうした過去を振り返ってみると、
それは明らかに今よりも不平等で不公正であって、
歴史は長い時間をかけて乗り越えてきたのだと痛感させられる。
日本においても、今が格差だ何だといっても、
過去と比較すれば明らかに今のほうがまともである。

しかし、今の我々にとってもまだ、不公平があるはずだが、
それはなかなか見出しにくくなっているように思う。
「明らかな搾取」というのはもう見えなくなっているからだ。
そして、それが一番難しいことなのだろう。

しかし、どこかに確実に存在する不公正には常に目を光らせて
いかなければならないし、それは普通に生きる人々が
考え乗り越えていかなければならないことである。
(なぜなら、トクをしている人が自ら不公正を正すことはない
 から。要するに資本家が自ら襟を正すことは期待できない)

今、目の前で何が起こっているのか、何を言葉にすべきか、
もっともっと、考えなければ。
それは自分の「仕事」のひとつであるはずだから。

小さな形でもいい。
自分も何か、不公正が存する場所に革命の火を点してみたい
ものだ。


追伸
 もうひとつ発見できたこととしては、
 月曜日の夜の映画は気持ちよい、ということ。
 少し社会派の映画を見るなら週明けが逆に良いのかも。


チェ 28歳の革命 [DVD]
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) (2009-12-11)

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